利益倍増

船舶・航空計器大手、東京計器 <7721> の18年10-12月期(第3四半期)経常利益は前年同期の3700万円から6億0600万円に急拡大して着地。防衛・通信機器事業でF-15主力戦闘機用レーダー警戒装置の量産品の出荷が伸びたうえ、船舶港湾機器事業で経費削減が進んだことも利益を押し上げた。業績好調に伴い、19年3月期の経常利益を従来予想の19.2億円→23億円に上方修正した。これを受けて株価は決算発表後に急騰し、その後も上昇トレンドをキープしている。

マミヤ・オーピー <7991> [東証2]は主力のパチンコホール向け周辺設備機器で予定外の受注を獲得したことなどが寄与し、10-12月期は2四半期連続で業績高変化を遂げた。同社の期末配当利回りは4.47%と高水準で、今月26日の配当権利日に向かって配当取りを意識した買いの流入が期待される。同社のほか、期末配当利回りが3%を超えている、三井松島ホールディングス <1518> 、芦森工業 <3526> 、三菱化工機 <6331> 、富士古河E&C <1775> [東証2]もこれから高配当が狙える銘柄としてマークしておきたい。

日本アンテナ <6930> [JQ]は通信事業者向け基地局アンテナや通信モジュール用アンテナなどの販売が伸び、10-12月期の経常利益は前年同期比5.2倍の4.1億円に膨らんだ。同社は次世代通信規格「5G」や4K・8K放送の関連銘柄としてマーケットで脚光を浴びており、好決算とテーマ性で買い人気が続く。決算発表前からの株価上昇率は80%を超え、17年ぶりの高値圏に急浮上している。

光通信用部品と測定器を主力とする7位のsantec <6777> [JQ]も「5G」関連として大きな注目を集める。10-12月期は北米・中国向けテレコム用光モニターや国内向け産業用OCT(光干渉断層画像)システムの販売が増勢で、売上高は前年同期比52.0%増の15.6億円、経常利益が同3.5倍の4.3億円に急拡大して着地。業績好調を踏まえ、19年3月期の同利益を従来の減益予想から一転して増益に上方修正した。株価は日本アンテナと同様に上値追いの展開が続き、上場した2001年の9月以来となる高値圏を快走している。

テクノスマート <6246> [東証2]の10-12月期は液晶テレビスマートフォン向け光学フィルム・タッチパネル用塗工装置が好調だった。足もとでは車載用リチウムイオン二次電池やディスプレー用光学フィルム関連の大型案件を獲得するなど受注を積み上げている。第3四半期時点の受注残高は前年同期比48.4%増の166億円に伸びており、持続的な収益拡大が期待される。

リストアップされた日本エスリード <8877> の10-12月期はマンションの引き渡し戸数が増加し、経常利益は22.1億円と前年同期の4.1倍に拡大した。株価は今月が権利確定月となる株主優待(3000円相当のカタログギフト)を狙う買いも入っているもようで強調展開が続く。株主優待では22位のブックオフグループホールディングス <9278> も注目度が高い。同社の優待制度は3月末に100株以上を保有する株主に対し、保有株数と保有期間に応じて2000円~7500円相当の買い物券を贈呈するというもの。期末一括配当と合算した利回りは4%を超える。業績は回復基調にあり、足もとでは利益率の高い書籍の販売が好調だ。決算発表と同時に今期2回目となる通期業績の上方修正に踏み切っている。

       
<7721> 東京計
<7991> マミヤOP  
<6930> 日本アンテナ  
<6246> Tスマート  
<6033> エクストリム  
<8877> エスリード
<6777> santec  
<1518> 三井松島HD  
<6675> サクサ     
<3526> 芦森工  
<3850> イントラマト  
<6648> かわでん    
<6322> タクミナ    
<3937> Ubicom  
<6125> 岡本工     
<9880> イノテック   
<3153> 八洲電機    
<6924> 岩崎電     
<1914> 日基技    
<7291> 日本プラスト  

<5410> 合同鉄    
<9278> ブックオフG  
<8061> 西華産     
<8093> 極東貿易    
<3484> テンポイノベ  
<4970> 東洋合成    
<6331> 化工機     
<6363> 酉島      
<7702> JMS    
<2749> JPHD    

<9698> クレオ     
<1775> E&C     
<7271> 安永     
<6144> 西部電機