青天井

最新のIT技術を活用した業務効率化支援サービスを展開するチェンジ <3962> 。昨年11月にふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクを買収したことにより、19年9月期から連結決算に移行している。18年10-12月期(第1四半期)はトラストバンクの業績上積みが寄与し、経常利益は3.1億円と過去最高益を76.3%も上回って着地。中期計画ではトラストバンクとの事業シナジーを通じ、21年9月期に営業利益43億円~51億円(前期実績は5.1億円)の目標を掲げる。


 2位は製造業向け技術者派遣を主力とするトラスト・テック <2154> が入った。10-12月期(第2四半期)は輸送用機器や電気機器メーカーへの配属が拡大したほか、英国人材派遣会社の買収効果なども収益を押し上げた。上期(7-12月)経常利益は30.7億円と期初予想を23.2%も上回ったが、通期計画は据え置いた。会社側は下期計画を保守的に見込んでおり、通期業績の上振れ余地は大きいとみられる。


 3位のジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> は株式上場による認知度向上などを背景に、エレベーターの保守契約台数やリニューアル案件の受注増加が続く。新たな研究開発棟の建設を発表するなど、国内シェア拡大と海外展開をにらんだ成長投資に積極的なことも評価され、株価は6日に上場来高値を更新している。


 4位のM&Aキャピタルパートナーズ <6080> は主力のM&A仲介で大型案件の成約件数が増加し、10-12月期(第1四半期)経常利益は過去最高益を54.0%上回る19.5億円に拡大した。


続く5位の極洋 <1301> は水産商事部門で鮭の付加価値加工品やサバ・イワシの輸出が拡大したほか、冷凍食品の販売も好調だった。


成功報酬型求人サイト「Green」を運営する15位のアトラエ <6194> は、ビッグデータ解析を駆使した企業と求職者のマッチングを強みとし、高いコスト競争力を誇る。10-12月期(第1四半期)はサイトを通じて入社した人数が大幅に増加し、6四半期ぶりに経常利益の最高益を更新した。このほか、技術系派遣を手掛けるWDBホールディングス <2475> 、管理部門に強みを持つ人材紹介会社のMS-Japan <6539> 、技術者派遣大手のアルプス技研 <4641> もリスト入りしている。


 続いて、製造業に目を向けると、プレス工業 <7246> が18位、キッツ <6498> が29位にリストアップされた。プレス工業は排ガス規制前の駆け込み需要が追い風となり、国内で小型トラック用部品の受注が大きく伸びた。一方のキッツは半導体製造設備向けバルブの好調が継続したうえ、値上げ効果も寄与し、10-12月期(第3四半期)経常利益は46四半期ぶりの最高益更新となった。19年3月期は12年ぶりに最高益を塗り替える見通しだ。